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- 2024年12月26日
- イベント
第20回日本聴覚障害学生高等教育支援シンポジウムを開催しました
本学に事務局を置く、日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク(PEPNet-Japan)では、2024年12月7日 土曜日と8日 日曜日の2日間、「第20回日本聴覚障害学生高等教育支援シンポジウム」を開催しました。PEPNet-Japan設立20年の記念大会であり、5年ぶりの全面的な対面開催でもあった今回は、「PEPNet-Japan20年の軌跡と聴覚障害学生支援の未来」をテーマとしてさまざまな企画を実施し、全国から365名の方にご参加いただきました。
1日目は、2020年以降オンライン開催のあいだ休止していた「聴覚障害学生支援に関する実践?事例コンテスト」や「教職員による実践発表」といった参加型の企画に加え、クラウドファンディングでご支援をいただいた企業?団体による展示や、支援担当職員の相談?交流の場を並行して設け、情報交換や交流を行う参加者の活気あふれる1日となりました。また、開催に先立ち実施したクラウドファンディングのテーマ「支援のバトンをつなぐ」にちなみ、かつて聴覚障害学生、支援学生として活動していた社会人の方々を招き、それぞれの経験が社会に出たあとどう活かされているかについて語り合うセミナー企画を実施しました。
2日目午前は、発表?展示のほか、PEPNet-Japanの相談対応事業の取組をベースとした「基礎講座 事例を通して考える聴覚障害学生支援」、リソース活用事業の成果をまとめた「これからの支援者養成はどうあるべきか」を実施しました。 午後に行なった全体会企画「聴覚障害学生支援はどのように発展してきたか」では、PEPNet-Japanの活動に長年携わってくださった松岡克尚氏(関西学院大学)、松﨑丈氏(宮城教育大学)、志磨村早紀氏(武蔵野大学)に登壇いただき、司会の白澤麻弓事務局長と、20年間の活動を通してPEPNet-Japanが果たしてきた役割や、今後の新たな課題や展望についてじっくりとお話を伺いました。
クロージングセレモニーでは、参加者による投票と審査員による審査をもとに「聴覚障害学生支援に関する実践?事例コンテスト」の表彰式が行なわれ、文部科学省学生支援課課長補佐の奥井雅博様、つくば市長五十嵐立青様、日本学生支援機構学生部長の山本有香様、PEPNet-Japan運営委員で京都大学の村田淳氏、及び日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク代表の石原保志学長より、結果の発表が行われました。最後に発表を行なったすべての団体に奨励賞が贈られ、各プレゼンターからは温かな講評と励ましの言葉をいただきました。
20回目の節目となった今回は、20年間の歩みをまとめた年表の掲示やスライドショーの上映も行いました。発足当初から関わってくださった方から初めて参加された方まで、全国から集まってくださった参加者の皆さんと20年間の軌跡を辿り、今後について意見を交わすシンポジウムとなりました。 ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。
写真は、左が聴覚障害学生支援に関する実践事例コンテスト会場が発表者、参加者で賑わう様子、右は全体会企画の壇上の講師の様子です
(障害者高等教育研究支援センター 中島亜紀子?萩原彩子/2024年12月26日)