研究?産学連携
大学生の就業力育成支援事業(就業力GP)
障害学生のエンパワーメントとキャリア発達
取組概要
本取組は、障害者就業の現場において継続的就労の妨げとなる「環境要因」と「個人要因」にスポットを当て、障害のある学生のキャリア発達を支援するものです。環境要因対策としては、企業に対する障害理解セミナー等を実施するとともに、学生自身の障害説明能力(セルフアドボカシースキル)の育成を進め、企業側の障害理解を促進します。個人要因対策としては、「キャリア教育科目の開設」と「人的リソース投入による内面支援」の両面から支援を実施することで、学生の障害受容と就労に対するエンパワーメントを推し進めます。さらに、卒業生の追跡調査や活躍現場の取材を行い、学内Webによるエンカレッジコンテンツの配信を実施します。あわせて、卒業生のフォローアップを行います。これらにより、本取組では、企業側?学生側の両面から継続的就労とキャリア発達を支援します。
達成目標?成果等
本取組では、障害者の継続的就労の妨げとなる要因を「環境要因」と「個人要因」に分け、環境要因対策として、「企業人事担当者?インターンシップ受入先に対する障害理解セミナーの実施」、「学生自身の障害に対する自己分析能力と他人に対する障害説明能力の育成」を行うことで、企業側の障害理解を進めます。また、個人要因対策として「キャリア教育科目の開設」と「人的リソース投入による内面支援」の両面から、「情報収集?活用能力および自己分析能力の育成」、「将来設計ロードマップの作成および個別支援計画の実施」、「最新障害補償機器に対する知識の積極的な習得」を行うことで、学生の障害受容と就労レディネスに結びつくエンパワーメントを推し進め、さらに自己の障害を客観的に理解し職場等における活動制限に対処するための知識、技術(セルフアドボカシースキル)を習得させます。
これら各事業の目標を達成することにより、障害学生の職業を通した自己実現に関する意欲を高め、現在、障害者の就労で課題となっている就労後のスキルアップ、キャリアアップに、将来的に結びつく効果が期待されます。また学生のセルフアドボカシースキルの向上は、本学卒業生のみならず、特別支援学校卒業生等を含めた障害者の就労環境の改善を促し、ひいては障害者の就労後のキャリア発達に寄与するものと考えられます。