お知らせ
- 2024年10月10日
- 全学
筑波技術大学における生成AIの使用に関する方針
教職員?学生 各位
筑波技術大学における生成AIの使用に関する方針
令和6年9月19日
筑波技術大学
人工知能(AI)により、文章や画像等を生み出す生成AIは、近年、急速に進化?普及しており、社会的な関心も大きくなってきています。生成AIについては、今後の教育?研究を変える新しいツールとして、人間の知的活動を補助し、役立つことが期待されている一方で、その利活用に当たっては、技術的な課題や多くの問題点?リスクを抱えています。
筑波技術大学(以下「本学」という。)は、我が国で唯一の聴覚?視覚障害者のための高等教育機関として、開学以来培ってきた知見と活動内容をさらに発展させ、社会に貢献する障害者人材を育成すると同時に、障害者がその能力を発揮して活躍する社会の発展に寄与することを目的としています。生成AIの効能と課題?リスクを正しく理解し、効果的な使用を行うことで、本学の目的を達成する一助となるよう、本学における生成AIの使用に係る方針と注意事項について、以下のとおり提示します。
1 本学の方針
生成AIの使用については、研究および知的活動の支援ツールとしての面での可能性を見据え、その有用性とリスクを理解した上で、教育?研究活動や大学の管理運営において適切に使用するものとする。
ただし、下記の注意事項を遵守するとともに、授業?課題への利用に当たっては、担当教員の指示に従うものとする。
2 注意事項
(1) 生成AIに対する質問?指示について
生成AIの利用にあたっては、情報が保護されずに他者に利用される恐れがあることから、個人情報や機密情報あるいは業務で知り得た機密情報や研究計画、研究結果などの未公表の情報を生成AIに対する質問?指示(prompt)に含めない。
(2) 引用元の明示について
本学の教職員および学生が作成する論文、著書、教育用資料あるいは学修成果物等に、生成AIからもたらされた文章や画像等を使用する場合は、適切に引用元を明示することができる場合のみに限定し、文章全体のオリジナリティーが懸念されるような割合にならない範囲での使用とする。これらが示されていない場合、一部であったとしても剽窃(盗用)とみなすこととし、厳正に対応する。
また、虚偽情報でないこと、著作権等の問題がないことを確認できないものは使用しない。
(3) 情報の不正確性やバイアスへの留意について
生成AIから得られた情報には、間違いや矛盾が含まれている可能性があり、または特定の意図を持った偽情報やバイアスがあり得る。利用に当たっては、情報の正確性を見極めて慎重に取り扱う。
(4) 最新動向の把握について
生成AIの技術的発展は日進月歩であり、それに関わるメリットや付随するリスクは、常に変わりうるものである。生成AIをめぐる議論や使用上の注意に関して最新の動向を把握し、適切に対応する。
(5) その他
上記の注意事項については、今後、変更が必要となった場合には、改めて公表する。
(大学戦略課情報化推進担当/2024年10月10日)